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2011-11-30

配札と冬の大祓式

明日で今年も残すところあと1ヶ月ですね。
ついこの間お正月があって例祭があったような気がします。

今年はおめでたいニュースもたくさんありましたが、ニュージーランドの地震から始まり、東日本大震災や大雨や災害が続きました。
来年は明るい話題が増えて復興・復旧が進み今年のような事態がなければと願うばかりです。


さて、12月になると富岡八幡宮では神職が配札(はいさつ)といって、氏子の皆様の御家庭や会社をお札をもってまわらせていただいています。

天照皇大神宮(伊勢神宮のお札)
富岡八幡宮(富岡八幡宮のお札)
御幣・竈札(お台所・火の元の神様お札)

神札セット (467x528)


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お札は年末の大掃除の時に神棚も一緒にお掃除をして、一夜飾りにならないように御祭かえるのが慣わしです。
不在票が入っていましたら神社の授与所(お守を授与しているところ)でもお受けいただけますので、新年のこみ合う前にお越しいただけたらと思います。


そしてもうひとつ。
6月30日は夏越の大祓、12月31日は冬の大祓になり半年の罪穢れをお払いする神事が行われます。
崇敬会の会員の皆様には人形(ひとがた)をお送りさせていただいています。
御本殿(お賽銭箱前)にも12月1日から人形をおきます。
この人形に名前と年齢を書いて、三度息を吹きかけ体をこすって自分の罪穢れを移します。
移し終わった人形は本殿窓口に31日の午前中くらいまでに納めて下さい。
それを12月31日の大晦日に大祓式を執り行いお清めをします。
年に2度のどなたでもご参加いただける神事です。

年末。
この一年の感謝の気持ちを込めて是非神社へご参拝ください。

巫女 神代
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2011-11-21

二代目

ようやく境内も色づき始め、日増しに冷え込むようになってきました。
今年の七五三は暖かい日が多く、お祝いのお子様方も参拝しやすかったのではないでしょうか。


さて、題名に「二代目」と書きましたが、何が二代目なのかというと……。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、盲導犬募金箱が新しくなりました。
たくさんの募金をいただき、多くの皆様に愛されたわんちゃん。
私たちも愛着が沸いて「しゅう」と呼んでいました。(大先輩がつけた名前です。)
なんだか別れるのも寂しいので、しゅうのつけていたリボンを二代目にもつけて、名前もそのままに呼んでいます。


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本殿と授与所に募金箱設置してありますので是非新しいしゅうを見に来てください。


巫女 神代

2011-11-03

11月3日 今日は何の日?

こんにちは 先日も紹介しましたがこの時期の神社は七五三詣での真最中。祝日だった今日も可愛いお子様たちの笑顔で境内は溢れ返りました。

そんな本日11月3日は神社にとって大切な日にあたります。
一つは「明治祭」。一般的には文化の日として親しまれていますが、本来は明治天皇のお誕生日で戦前は明治節と呼ばれていました。明治天皇は西洋文化を積極的に取り入れて日本の発展に尽力され、また一方では和歌を大変に好まれ、ご生涯に一万首以上の御製(天皇陛下が作られる和歌)を詠まれるなど、日本の文化的発展をも進められました。そのような文化的な御事績もあって、戦後「文化の日」として制定されています。

そのようなことから本日、全国の神社では明治天皇の御事績を讃えて「明治祭」という神事が行われています。
私ども富岡八幡宮でも七五三祈祷前の午前9時より神職一同にて明治祭を御奉仕、明治天皇の大業を敬い、日本の繁栄と文化発展をお祈りしました。


さてもう一つは深川ゆかりの記念日です。それは「木場木遣りの日」。今から5年前、平成18年11月3日に、当神社に「木場木遣りの碑」が奉納されたのに因んで制定されました。

「木遣り」とは重い石や材木などを大勢で運ぶ際、息を合わせるために歌う労働歌です。

深川は江戸時代以来、材木の町として栄えました。そこで活躍したのが「川並(かわなみ)」という職人さんです。川並は全国各地から集まった材木の選別・仕分け、貯木場での管理、材木の値踏み、売れた材木を筏に組んで運搬するといった仕事を行っていました。

「木場木遣り」はこの川並の間に伝えられている深川の民俗伝統芸能です。

そこで本日、七五三で賑わうなか、木場木遣り保存会の皆さんによる木場木遣りが奉納が行われました。

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深川には「木場木遣り」のほかにもを計6つの民俗芸能が江東区無形民俗文化財として指定されていて、江東区民まつりをはじめしばしば披露されています。

深川を知る上では必見のこれら民俗芸能。深川情緒を味わう絶好の機会になると思います。機会がありましたら是非ご覧ください。

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2011-11-02

今日は深川酉の市

本日は深川酉(とり)の市。
表参道には熊手の露天商が軒を連ね、境内西側の大鳥神社では神社の熊手「かきこめ」が授与されています。夕闇に包まれた境内に灯る提灯のあかりは情緒豊かで、実は私、この夜の酉の市の風景がとても好きです。

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酉の市は関東を中心に行われている行事で、毎年11月の酉の日に行われます。
「『酉の日』ってなに?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。まずはその説明からいたしましょう。

皆さんご存知の十二支、今年は卯(うさぎ)年ですね。説明するまでもないことですが、十二支は年ごとに割り当てられており、12年周期で十二支が一回りしています。
そして同様のことが、実は月や日、時間にも当てはまるのです。例えば昼十二時のことを正午といいますが、正午の「午」は午(うま)年の午です。つまり午(うま)の時間を意味しているのですね。
ちなみに今日平成23年11月2日は、卯年亥(いのしし)月酉の日です。数字の表記に比べ、なんだか味わい深いですね。

さて酉の日ですが、十二支ですから12日に一度巡ってきます。11月は30日間ありますので、この酉の日は必ず2日はあり、年によっては3日あります。
そして最初の酉の日を「一の酉」、二番目を「二の酉」、三番目があればそれを「三の酉」と称しています。
今年は三の酉までありますよ。ちなみに日付は、二の酉は14日(月)、三の酉は26日(土)です!

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富岡八幡宮の酉の市は「深川の冬の風物詩」とうたわれ、晩秋から初冬へと移りゆく深川の風景の一つとして、地元の皆様に親しまれています。
酉の日になった午前0時からはじまり、午前2時から6時まで一旦お休みした後は、夜中の24時までずっと行われます。
「じゃあ酉の市って何するの?」という方。酉の市はずばり、神社で熊手を受けて神様の御神徳をいただき、福を招く、そんな行事です。

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酉の市の縁起物、「熊手」。これは熊手が福を掻き込んでくれるからといわれています。確かにぐりっと曲がった熊手の先は、「どんな福も逃がさないぞ!」そんなふうに見えますね。
当社で授与している熊手は「かきこめ」と称し、おかめや枡、小判といった縁起物が付いたかきこめもあります。毎年同じものを受けられる方、年により変えられる方と様々です。
また表参道に並ぶ露天商の熊手は大きさも装飾も本当に様々で、見ているだけで楽しいものですよ。中には「こんな大きな熊手、どこに飾るんだろう!?」といった巨大熊手もあります、是非皆様も現地で探してみてください。

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あと3時間ほどで今日の一の酉はおしまいです。
来てくださった方、ありがとうございました!
お越しでなかった方、ご都合つきましたら二の酉または三の酉に是非おいでください!