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2011-07-30

富岡八幡宮 祭りの魅力展開催中!

本年は本祭りの年ではありましたが、残念ながら来年へ延期となりました。

前回の本祭りを見れなかった方、富岡八幡宮のお祭りってどんな様子なんだろう、という方へオススメなのが門前仲町の「深川モダン館」で開催されている「深川八幡宮 祭りの魅力展」です。(入場無料)

本日ちょっとお邪魔させていただきまして、様子を見てきました。


一階が祭りの写真や駒番、金棒などの展示。二階が各町の神輿や手拭いの展示などだったのですが、思った以上に興味深い内容でした!

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特に二階で展示されている各町の手拭いですが、町会によって特色が出ているというか、シンプルなものからちょっと洗練された感じのものなど色々あり、手拭いといえども侮れん・・と思わされます。

是非ご自身のお好きなものを探してみてはいかがでしょう!

他にも前回の連合の際の各町の神輿の紹介や、ケーブルテレビさんの提供による映像の放映、そして関東大震災で焼失してしまった紀伊国屋文左衛門奉納の三基の神輿の写真などが展示されてあります。

この昔の神輿の写真はなかなか見ることが出来る機会がないのでオススメです!

二階には有料ですがカフェスペース(金・土・日のみ)もあります。

ゆったりしながらお祭りの映像を見るのもいいかもしれませんよ?

開催期間
 前期 7月16日~8月15日
 後期 8月17日~8月31日

開館時間
 午前10時~午後6時(金・土は午後7時まで)

休館日
 8月1日、8日、16日、22日、29日

お問合せ
 03-5639-1776

住所
 江東区門前仲町1-19-15

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テーマ : 本日の日記
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2011-07-30

富士浅間神社例祭が執り行われました。

私たちは普段富岡八幡宮にて日々ご奉仕しておりますが、同じ境内には他にも様々な神社があります。
それを摂末社(せつまっしゃ)と呼んでいます。摂社とはその神社の御祭神と縁のある神様をお祀りしている神社のこと、末社はそれ以外、とされているようです。

富岡八幡宮の例祭は8月15日に行われますが、境内には先日日記にも載せた弁天様のなど計17社があり、さらに牡丹や佐賀、新川など9社もありますのでほぼ毎月「例祭」と呼ばれるお祭りを行っています。


その中でも今回は境内の北西にあり、三末社と呼ばれている内の1つの「富士浅間神社」の例祭が7月1日にありました。

富士浅間神社は富士の裾野にある富士山本宮浅間神社を本宮としており、さらに富士山の山頂にはその奥宮があります。

関東では江戸時代に富士講が作られ富士登拝が盛んになり、富士山を模したものが多数作られ江戸から富士山を拝む「遥拝所」として大変な賑わいを見せたそうです。

冨士

現在はこの大きさですが、昭和40年に取り壊された富士塚は6mくらいの大きさを誇ったそうです。



また、当社をはじめ、各所の浅間神社で縁起物として授与されている「麦わら蛇守」ですが、書物によるとその昔駒込の百姓であった喜八という人が疫病・水あたり除けのお守りとして「麦わら蛇守」を作り、江戸各所の富士塚のお山開きで授与していたようです。

井戸の水からの疫病や富士山のお山開きの時期に病が流行ったりもしたそうで、そこから水神様として蛇のお守りを作り、お山開きの時期に授与したのではないでしょうか。


また当社では麦わら蛇守の他にも、繁栄の象徴でもある白蛇を用いて奉製した「大蛇守」も授与しております。

麦わら蛇守は水回りに、大蛇守は皆さんが集うリビングや玄関へお祀りください。

どちらも7月1日の限定となります。是非来年もお待ちしております!


大蛇守り


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2011-07-21

ご祈祷控え室が改装されました

神社には毎日さまざまなお問い合わせをいただきますが、最も多いご質問はご祈祷に関するものです。

「赤ちゃんのお宮参りはしていただけるのでしょうか?」
「厄除けのお祓いをしたいのですが・・・・」
「ご祈祷は誰でも申し込めますか?」等々・・・・・

そこで
「ハイ、富岡八幡宮では当日受付で毎日ご奉仕させていただいております。ご都合の良い日にお越しください。もちろんどなたでもお申し込み頂けますよ」

皆様のお願い事、お気持ちを神様にお伝えすることは、私ども神社にとって大切なお勤めの一つです。
毎日毎日、心を込めてご奉仕させていただいております。


さて、そんなご祈祷をお申し込みの皆様にお休みいただく祈祷控え室が、この度新しく生まれ変わりました。

それまでだいぶ年月が経過していた控え室。壁、床、ソファー等には汚れが目立ってきておりました。

控え室は御祈祷を受けられる前に心を整える大切なお部屋。常に清々しい空間でありたい。
そんな想いを込めてのリニューアルです。

工事は先ず壁を綺麗に真っ白にお化粧直し、次にカーペットが敷かれました。カーペットの色は若草色。
クリーム色のソファーと相まって、とっても心が落ち着きます。

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のどを潤していただくウォーターサーバーには先月もご紹介したアルペンのピュアウォーター。
ミネラルが殆どないとても安心なお水です。もちろんお湯も出ますので、赤ちゃんのミルクもご心配無く。

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オムツ替えはベビーベッドで

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さらにこの一室には当神社切っての「お宝」が・・・・・


それは会津産キリの一枚板に描かれた壁画4枚。大きさは縦1メートル40センチ、横2メートルという迫力ある大きさ。
作者は松林桂月、野田九浦、石井伯亭、福田浩湖の各氏。美術には不案内なので、少々調べて見ると戦後の日本画壇を代表する巨匠中の巨匠ばかりなのです。

これらの絵は現社殿が落成した翌年の昭和32年に当時の一流画壇であった9人の先生によって奉納されたもの。8枚のうち4枚が祈祷控え室に飾られています。

これだけ大きなヒノキの1枚板は当時でも二度と出ないだろうといわれた名品。
さすが江戸時代から続く材木の街、深川だからこそ実現したのでしょう。
他では先ず見られない迫力ある一枚板の大壁画をぜひご覧になっていただきたいです。


下は八幡さまのふるさと大分県の宇佐神宮を描いた福田浩湖画伯の「宇佐八幡宮」
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ご祈祷は、みなさんが神様と間近でお会いできる大切なひととき。
控え室で一呼吸し、清々しいお気持ちでご神前にお進みいただければと思います。
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では最後にご祈祷に関して簡単にご案内させていただきます。

・ 受付は当日制で毎日朝9時から午後4時30分までお受けいたします。ただし神社の諸行事や結婚式等が入っている場合は終了までお待ちいただくことになりますので、事前にお電話でお問い合わせください。

・ ご祈祷の時間は定めておりません。受付終了後、御神札(おふだ)と神様に申し上げる祝詞の準備が済み次第、始めさせていただきます。

・ ご祈祷はそのときにお申し込みいただいた皆さんとご一緒の御奉仕となります。ただし法人団体様に限り予約制の単独祈祷を承っております。

・ ご祈祷の所要時間は約20分でございます。そこに待ち時間が加わります。

・ 神様にお供えいただくお初穂料は個人様は5千円より、法人団体様は1万円より、法人団体様の予約単独祈祷は3万円より承ります。なお赤ちゃんの初宮詣は1万円よりお納めいただきます。

・家内安全、商売繁昌、厄除け、交通安全、病気平癒等・・・、さまざまな願意を承ります。お気軽にご相談ください。

・ 初宮詣の産着レンタル(予約可)、記念写真(当日受付)も承っております。

・一月中、七五三期間は特別な体制となりますのでご注意ください。


そのほかお気軽にお問い合わせください。皆様の参拝を心よりお待ちしております。

担当 松

2011-07-10

富岡八幡宮 骨董市開催中!

昨日関東地方も梅雨明け宣言が出され、気持ちの良い青空の下皆様はいかがお過ごしでしょうか。

もしちょっとぶらぶらとお出かけ・・・でしたら富岡八幡宮の骨董市はいかがでしょうか!



毎月第1・2・4・5日曜日に行っており(15・28日が当該日はフリーマーケットとなります)、朝早くから多くのお店で賑わいます。

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骨董市といううだけのことはあり、様々なものを扱っていますのでぶらぶらしてみるのも楽しいかも?

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甲冑に「かたびら」ですかね?他にも刀などを扱っているお店です。

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最近やけに気になるのがコレですね・・・。 佐藤製薬のサトちゃんだと思うのですが、まさかこんなものまで扱っているとは・・・。

他にも昔のおもちゃや陶磁器、アンティーク小物など色々取り揃えております。

来週はお休みですが、24日と31日は開催されます。是非お越しください!


お問合せ先:楽市楽座  http://www.kotto-rakuichi.com/index.html






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2011-07-06

豆撒きで良縁成就!

婚活という言葉がメディアを賑わせて久しい昨今。様々新しい言葉は生まれますが、恋や結婚の悩みは人間と切っても切り離せないもので、万葉集の昔も今も人生の一大テーマです。

となれば、人の力だけではどうにもならない恋の成就に、神様や仏様のお力を貸していただきたいと願うのはやむをえぬこと。恋愛成就、良縁祈願に験ありとされる神社仏閣を皆様もいくつかご存知でしょう。

さて!最近にわかに、当社のある行事に恋愛成就の御利益があるのでは!?との話が聞かれるようになりました。
その行事とは……2月3日の節分豆撒き式です!


節分 豆撒き ブログ用


話はこうです。
当社では毎年2月3日に節分祭が行われ、150名ほどの年男年女が特設舞台上から豆を撒きます。ちなみにこの年男年女は、実施年の干支の方でなくてもなれますので、「豆撒きしてみたい!」という方は是非一度どうぞ。
さて、昨年の豆撒き式にSさんという女性が参加されました。初参加のSさん、会社の同僚に声を掛け、当日豆撒きの会場に来てもらったそうです。Sさんが投げた豆(福豆といいます)を見事拾えた同僚の方は、「神社のお豆」というなかなか手に入れることの出来ない豆を御利益に満ちたものとして、友人6人に御利益のお裾分けをしたそうです。
さて、話はここから急展開!この福豆をいただいた6人、なんと全員結婚をなさったというのです!
正確には、5人の方が昨年中に結婚、1人が本年6月に結婚なさったそうです。つまり福豆をいただいて1年半もしないうちに、全員結婚されたわけですね。

この話を聞いたSさん、驚き喜んで急いで神社に報告してくださいました。私どももびっくりするやら嬉しいやら。職員間でこの話を交わしていたら、今度は職員の一人から「私の知り合いが豆撒きに参加して間もなく、結婚することになったんですよ」と……。

豆撒きはそもそも、立春を迎える前に厄を祓おうという厄祓いの神事。災い除けの御利益ばかりでなく、良縁成就の御利益まであるとは!?
来年の豆撒きは、豆を撒く側・いただく側のいずれか問わず、是非皆さんもご参加ください!そして福豆の御利益を確かめてみてください!

2011-07-04

鳥居が修復されました

先般の東日本大震災で当神社の境内でもいくつかの被害がみられましたが、本日ようやく西側の石造鳥居の補修が終了しました。

この鳥居は震災当日、倒壊は免れたものの柱が不安定になってしまい、さらに貫石(ぬきいし)も割れてしまったので、補修が必要な状態になっていました。鳥居は二本の柱と上下二本の横棒で構成されていますが、貫石とは下の横棒のことです。

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補修は27日にスタート。

簡単に工程を説明すると、先ずクレーン車を用いて笠石という上の横棒をはずします。
次に破損した貫石を撤去して、今回新しく加工した貫石を差込みます。
最後に再び笠石を上に載せるといった工程です。さらに不安定になっていた柱を据え直し、鳥居全体の洗浄作業も行いました。

今回施工していただいた石材屋さんは石造鳥居の補修に関しても経験豊富で、工事は手際よく安全で速やかに終了しました。
本当にありがとうございました。

ところで今回の補修でわかったことがひとつ。

それは鳥居の一番上部にある笠石にまつわることです

この鳥居の笠石は真ん中で分かれる形式のもの。
つまり二つのパーツを真ん中で組み合わせて一本に見せるという構造なんですが、この二つのパーツは同時に製作されたのではなく、どうも異なる時期に製作されたようなのです。

なぜなら、一点目に今回洗浄したところ両者の色が微妙に違ったことです。
写真でもわかりますように左右微妙に白さが違います。向かって右側のほうが若干白いですよね。

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二点目は一番上の面の形が左右異なっていることです。
下の写真は笠石を構成する二つのパーツ。この二つを真ん中で組んで一本にするのです。
ちょっとわかりづらいんですが、屋根の面が一方は平らになっており、一方は山形になっているんです。

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残念ながらこれらの理由は不明ですが、恐らくある時期に破損して新たに製作したのだと思われます。


この鳥居、一体いつごろ破損したのでしょうか・・・?

そこでちょっとこの鳥居に関する歴史をひも解いてみたいと思います。

幸いこの鳥居に関しては江戸時代の史料に出てきますし、柱にも銘が刻まれていて、簡単な由緒がわかります。

それらによりますとこの鳥居は文化2年(1805)に南新堀一丁目の有志者が八幡宮の三の鳥居として奉納したとあるそうです。
南新堀一丁目とは現在の中央区新川にあたり、現在でも八幡宮の氏子さんです。

その後、この鳥居は大正12年の関東大震災により倒壊したため、大正14年に再び南新堀一丁目の人々により補修されたとあります。

残念ながら確証までには至りませんが、恐らく今回の笠石は関東大震災後の補修ということが言えそうです。

なお今回の鳥居は江戸時代に三の鳥居と呼ばれていたもので、一の鳥居は現在の永代通り、門前仲町一丁目の交差点よりやや西に行ったところにあり、そこから八幡宮の参道がスタートしました。

木造の鳥居で木場の旦那衆の奉納だったと伝えられます。また参道の両側には料理茶屋が建ち並び大変賑やかだったそうです。

下の絵は一の鳥居を描いたもの。当時の賑わいが想像できますね。

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二の鳥居は現在の八幡宮正面参道の入口、永代通りに面してあり、当時は鳥居の後方に大きな表門もありました。

この二の鳥居は現在その役目を果たし資料館裏側に横たえてあります。下の写真は当時の二の鳥居と表門を写した絵葉書です。
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そして今回の主役である三の鳥居は現在の正面参道、神輿庫前付近にあり、昭和39年頃まではその位置にありました。その後現在地に移されました。下は三の鳥居を写した関東大震災前の絵葉書です。

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さて今回の鳥居は文化2年建立という歴史あるもの。
永代橋が崩落したという有名な文化4年祭礼をはじめ様々な歴史の目撃者でもあるんですね。

また八幡宮には十一代将軍家斉、十二代家慶、十三代家定といった歴代将軍も参拝したとのことですから、きっとこの鳥居をくぐったに違いありません。

そのほか深川にゆかりの著名人は列挙に暇のないほどたくさんいましたから想像するとワクワクしますし、感慨深いものがあります。


今回無事に復帰した文化2年の石造鳥居、これからも末永く八幡さまを見守り続けてくださいね


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担当 松